講演会「変えていいの?日本国憲法 ~どうなる?人権・平和」より報告

84日、府中・生活者ネットワークも参加している「府中で憲法を考える実行委員会」が主催した、伊藤真さんの講演会「変えていいの? 日本国憲法~どうなる? 人権・平和」が開催されました。
昨年4月に出された自民党の「改憲草案」も、基本的人権保障の後退、集団的自衛権の行使や国防軍の創設、憲法の最高法規としての位置づけの無視など、「憲法の変質」を望んでいることがありありでしたが、安倍政権に代わって、本当にこのように変えられてしまう! という危機感から開催した講演会でした。講師の伊藤先生は快く引き受けてくださり、当日は80名もの参加がありました。

  私たちの生活でいま「保障」されている「権利」の根拠は憲法にあります。しかし、それが十分に機能していないとすれば私たちの監視や力のなさからだと実感しますが、それを跳ね返すための根拠も憲法にある、というお話でした。
原発、沖縄、貧困、さまざまな差別、一票の格差、思想の自由…伊藤さんはこれらの「権利侵害」の実例や麻生元総理のヒトラー発言という旬の話題も映像もふんだんに盛り込み、単に「改憲草案」との比較立証だけではないお話は圧巻でした。

 弁護士というエリートであることで、ご自身もこのままいけば「強者」に属する立場であったが、少数派(=弱者)への「想像力」と他者への共感が大切であると気が付いた、と言います。そして他者への共感が、憲法改悪を阻止する重要なことだと力説されました。
「憲法は、現実を理想に近づけるためにある。今を変えれば未来を変えられる。未来を変えるために責任を果たすこと。Festina Lente(ゆっくり急げ!)あきらめず!」と最後に私たちにメッセージを頂きました。