6月議会ではこんなことを一般質問します

◆前田弘子◆◆◆◆◆
普通学級で学ぶ「障がい」のある子どもたちへの「親の付き添い」はおかしい!

 「障がい」者も、共に地域で生きることがあたりまえ、という社会を求めた「国連障害者権利条約」の批准のために、さまざまな国の法律の改正が行われてきました。障害者基本法も改正され、教育では「可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒と共に教育を受けられるよう配慮」することを求めています。
 しかし、府中市ではさまざまな場面で、親が付き添うことを求められている実態があるようです。これは、新たに制定された「障害者差別解消法」(2016年施行)で行政機関に求められた「社会的障壁の除去の実施のための合理的な配慮」とは言えません。「合理的な配慮」について市の考えを聞き、親の付き添いではなく、行政としての対応を求めます。

日本で最大規模となる「学校給食センター」建設は、やはり問題。再考を。

 味の素スタジアムに近い、朝日町の調布基地跡地の一角に、市内のすべての小・中学校分22000食を賄える大規模な「学校給食センター」の建設が計画されて、すでに「基本計画」が公表されていますが、いよいよ市が土地を購入しそうです。規模は「日本一」!
 しかも、調理を1階と2階で行なう図面が示されていますが、全国でもほとんど例がありません。建設費もかかるし工事も大変、効率も1階だけの調理より悪くなりそうです。

 これなら、もっと小さい規模に分割して、より身近な場所で、出来るだけ安心な食材を使った手作りの給食を、という方針に変更してほしいです。
 府中市は、子どもたちに大規模なセンターを作ることの「効率」を伝えるのではなく、「食べる」ことの本質(=命をいただく)を教育としてきちんと伝えることを目指すことを訴えます。

◆田村智恵美◆◆◆◆◆
学校給食の牛乳供給の安全性を求めて

 雪印メグミルク(株)海老名工場で4月22日に製造された牛乳を翌23日に学校給食で飲んだ、東京都内や神奈川の小中学生が味に違和感を訴え、24日にはその訴えが3000人超になったことが報道されました。
 府中市も同じ工場から牛乳が納品されていますが、その製造日のものは、子どもたちに供給する前にメーカーから提供中止の依頼があったために、問題は発生しませんでした。その後、牛乳の供給は停止され、代替え品(ジュースなど)の提供が6日間、その後他のメーカーの牛乳が8日間提供されました。現在は雪印メグミルクの牛乳が再開されています。
 府中市の学校給食の牛乳業者の選定は、東京都学校給食会が割り当てをし、市が独自に業者を選ぶことはできません。2000年にも雪印は食中毒事件を起こしましたが、府中市への供給は2001年から今日まで雪印メグミルクの供給が続いています。
 府中市の学校給食牛乳の食品基準を設けて、市として食材の安全性の責任を持つように、事業者の決定については市町村で決定できる制度や、独自に牛乳の入札を検討することを求めます。