連続DVD上映会 報告

府中生活者ネットワークでは、原子力にエネルギーを依存することにより起こる問題点を、様々な角度から考えていこうと、連続DVD上映会を行っています。

第3回は「ハード・レイン」7月21日(日)10:30~12:00

 原発の燃料のウランがどのように産出されるか、そこにどれくらいの環境汚染と人々の生活の破壊があるか…私たちが原発の電気を使うときに、そのことを考えてきたでしょうか。
 
オーストラリアの先住民の聖地が、巨大なウラン採掘場になり、廃棄物で下流の国立公園も汚染が広がり、暮らしの破壊と労働者の被ばくを経て、日本に核燃料が届いている現状が、赤く干上がった広大な土地の映像で実感できます。さらにフランスや日本の原発と反対する人々の声、イギリスの再処理工場の汚染や核の軍事利用の現場の生々しさも続きます。「核」は生産から消費までエコでも安全でもなく、将来にわたって汚染と健康被害をもたらすというたくさんの識者の証言もありながら、「金」「利権」というとてつもなく高い壁が、世界中にあることも、深く知らせてくれました。
 
2007年に作られたこのDVDは、原子力は安全で、安価で、環境に優しく、次のチェルノブイリ事故など起きないという神話が虚構であったことを証明していました。フクシマ後のいまこそ、もっと広く知ってほしいと思った映像でした。