視察報告 1日目

横浜の若者や女性の就労支援、小規模保育の事業を見学
~女性たちの協同事業を学び、元気をもらいました!
VOL.1

 2日間にわたる今回の視察の第1日目。
 10月27日(水)は、横浜市青葉区の「NPO法人ピッピ・親子サポートネット」を訪ねました。2つの認可保育園をはじめ、小規模保育、一時保育、地域の居場所、親子広場、デイサービス、ヘルパーステイションなど、子育てを中心に様々なニーズに応える事業を行なっています。その中の、認可保育園「ピッピ保育園」、学童保育と障がい児の放課後の居場所とを併設した「放課後児童クラブ・となりのいえ」の2か所を見学しました。そのあと、横浜市の男女共同参画センターのひとつである「アートフォーラムあざみ野」に行きました。

 ●認可保育園「ピッピ保育園」
 障がいがある子もない子も、大人も子どももそれぞれの個性や自主性を大事にしながら、育ちあうことを大切にして定員30人の、ちょっと大きな家族のような温かみのある保育園でした。

 また、働いていてもいなくても、病院や介護など、必要なときに子どもを預けられる一時保育は定員15人。とても需要が大きいそうです。さらに日曜・祭日に仕事がある家庭のための休日保育も行なっていました。
 相談の日やBABYの日などもあり、細やかな対応ができています。
 住宅街にあり、周囲はマンションに囲まれていますが、緑豊かで起伏のある公園が近くに多いので、毎日外遊びに出かけているそうです。食事は生活クラブの食材を基本に、手作りの安心な給食です。この日も訪れたのはお昼どき。子どもたちも、保育士さんも楽しそうでした。

 

 

●放課後児童クラブ「となりのいえ」
 障がいのある子が保育園を卒園したあとは、放課後の居場所が必要だと、障がい児の放課後デイサービスの場ををつくりました。

通常の学童クラブと同じ建物の中
で、部屋は分かれていても、通路でつながっているので、障がいがある子もない子も、自由に交流していて、いっしょに育つ」を実現していました。さまざまな子育ての需要に、メンバーが話し合いを重ねながら応えてきた思いとエネルギーに驚きました。
 

●アートフォーラムあざみ野
 「アートフォーラムあざみ野」は(公益財団法人)横浜市男女共同参画推進協会が運営する戸塚、南太田、あざみ野と3館ある男女共同参画センターのひとつです。
 とても立派な建物で、開催されるセミナーやイベントも多彩でしたが、すべてに館内での保育が付いていて、困窮されている場合には受講料の免除もあるなど、利用者への配慮も感じられます。
 特に女性の就労支援について、今年3月にオープンした「女性と仕事応援デスク~再就職・転職のための相談窓口」の様子を聞くために視察しました。キャリアコンサルタントが対応している相談事業は無料で、予約なしでも受けられます。ハローワークと直結してパソコンで検索できるような支援の体制も整っています。職場の居づらさの相談など、女性特有の問題についての相談にも応じています。起業支援、若年無業女性の支援、女性のためのパソコン講座、シングルマザーの就労支援など、就職の斡旋だけではなくメンタル面のサポートや学びなおしにも力をいれており、さまざまな状況の女性に対して相談しやすい雰囲気づくりなど、運営の努力を感じました。