設立30周年を迎えて

府中・生活者ネットワークは今年30周年を迎えました。この節目に、30年を振り返ってネットワークの活動について考えようと、1月30日に市民活動センタープラッツで記念イベントを開催し、初代の市議会議員中田慶子さん(NPO法人DV防止ながさき 代表)のオンライン講演会を行ないました。
府中・生活者ネットワークを創設した1991年は、土井たか子さんの社会党によるマドンナ旋風が巻き起こっていた時代。都内では生活者ネットワークの議員が増え、府中でも市民参加で市議会に議員を送り出そうという気運が高まりました。そして中田さんを擁立し、各地でミニ集会を開いて支援の輪を広げ、手弁当で取り組んだ選挙は、トップ当選となりました。
議会では女性議員は5人でしたが、当時は女性問題が取り上げられることはあまりなかったということです。水道水源井戸の地下水汚染調査、バリアフリー、給食への地産地消、DV防止など地域のさまざまな課題に取り組み、2期8年の議員活動を終えてからは、2001年に長崎へ引っ越し「DV防止ながさき」を設立してデートDV予防教育の普及と実践、関連書籍の出版に携わるなど、さらに活動を続けています。
府中ではこの30年間、中田さんから11人の市民が、交代しながら議席をつないできました。政策決定の場に参加して、市民の声を届けていきたいという一心で、たくさんの人と共に活動を広げながら、市民参加で議員を送り出しています。政治やまちづくりを人任せにするのではなく、自分たちが主体になって参加し、自分たちが望むようなまち(府中)づくりをすすめていきたいと願っています。その思いは30年前と同じです。
イベント会場では、機関誌「わくわく通信」創刊号から、最新号までを一斉に展示して、参加された方と共にこれまでの活動を振り返って意見交換を行ないました。活動の記録として記念誌「30thわくわくしながら市民(みんな)で街(ふちゅう)づくり」も発行しました。