連続DVD上映会 報告

府中生活者ネットワークでは、原子力にエネルギーを依存することにより起こる問題点を、様々な角度から考えていこうと、連続DVD上映会を行っています。

第1回は「100,000年後の安全」 5月19日(日)10:00~

 フィンランドに建設されている、原発の高レベル放射性廃棄物である使用済み核燃料を最終処分する“オンカロ(隠された場所)”と呼ばれる施設にカメラが潜入したドキュメンタリーです。
 映画の中で施設の関係者が、10万年後の子孫にここが危険なところかをどのように知らせればいいのか、について議論している場面がありましたが、その人たちが一人として安全への確信を持っていません。それでも、真摯に向き合う姿勢に日本との違いを感じました。
 上映が終わってから、参加されたみなさんと映画の感想や原発についての意見交換を行いました。地下400メートルの岩盤の奥深くに埋設される使用済み核燃料は、安全に保管されるとは言え、自然の驚異の中ではどうなのか?とみなさんが不安を感じていました。

第2回は「真実はどこに?」 6月16日(日)10:30~

 WHO世界保健機関と IAEA国際原子力機関が共同で開催した、2001年キエフ国際会議の模様を捉えたドキュメンタリー映画です。内部被曝に関する衝撃的な論争が繰り広げられていましたが、涙を流して不調を訴える子どもたちの苦しい現実とかけ離れたIAEAの委員の発言には言葉を失ってしまいます。
 そして、この国際会議で認められた子どもたちの甲状腺がんなどのデータが、今、福島での安全基準データとして用いられているのです。
 一方で、日常的に子どもたちを検診している女医さんたちの示すデータに多くの真実があるのだと思いました。

 

 貴重なドキュメンタリー映画を一緒に観ることで、共感したり、違った視点を発見したり、参加した人がそれぞれに胸に溜まった思いを話すこともできるミニ映画会です。
 充実した時間を過ごすことのできた日曜日の朝でした。

次回上映会は、

7月21日(日)10:30~「ハード・レイン」 場所:府中ネット事務所

9月22日(日)13:30~「逃げ遅れる人々」、場所:ルミエール府中 資料代500円

当事者である鈴木絹江さん(福島県田村市)のお話もあります。ぜひご参加ください。
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